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快適な空間をつくるための気密

設計事務所として、様々の温熱設計に携わる設計事務所であるプレゼントデザインですが、その業務の中で、様々な会社の断熱性能を計算した結果、広島での断熱材に対して、最低基準を定めています。

まずは、天井(屋根)の断熱材の厚みは高性能グラスウールでは300mm、外壁には柱の厚み一杯の105mmをいれること、そして基礎断熱の場合はポリスチレンフォーム3種を65mm以上、床断熱の場合は105mm以上としています。

この断熱材の性能確保のために、前回防湿性が重要であることをお話しました。今回は気密性に関して解説します。

気密性能が計画換気を可能にする。

昔の家はすかすかで勝手に換気し、かつ外からのホコリも家に入れてましたが、アルミサッシが普及することなどにより、ある程度気密性能がよくなりました。このある程度が厄介者で、新建材からでるホルムアルデヒドなどにより、シックハウスにかかる人が増えました。そこで24時間換気が義務化されたのですが、この経緯から、勘違いされる人が多いですが、換気の目的はホルムアルデヒドだけではありません。人間が吐く二酸化炭素や水蒸気も有害物質です。24時間換気はいくら自然素材で作ったとしても必要なのです。

気密性能が悪い家で24時間換気を動かすと、給気口から空気が入る前に近い隙間から風が入ってしまい、意図せぬ風は不快感でしかありません。

気密性能を高めることは、設計どおりに換気を行うためには重要なことなのです。

気密性能の役割

前回も断熱材を布団と解説しましたが、気密性能も布団で例えてみましょう。

真冬に布団でねるときに、隙間があれば冷たい空気が入ってしまい暖かかくなりません。

隙間をなくすことで、暖かく寝ることができます。

寒い家にお住まいの方は寝袋で寝ることをオススメします。
身体をすっぽり温めてくれるので快適です。
ちなみには快適な住まいが得意なプレゼントデザインの家にお住まいの方は、
暖かいために羽毛布団もいらなくなり、処分されます。

新しい建売住宅は高気密高断熱か???

最近、消費者の方の話や、工務店とのやりとりで価値観のギャップがあるなと思うことがあります。それは工事中や完成後の第三者の検査、インスペクションについてです。お客さまは素人なので、建売住宅であろうが注文住宅であろうが一定性能があることをもちろん期待します。しかし、自身の家づくりに自信を持っている工務店やハウスメーカーはインスペクターの導入を「信頼されていない」と感じ、拒否する会社も多いようです。

上記はある建売住宅の床下様子です。断熱材が剥がれているのも問題ですが、配管にも大きな問題があります。
私の知り合いの施工者も勉強熱心な方が多いですが、その中の何人が竣工前に床下に入り、施工のチェックしているかは疑問があります。

上記も少し大きなハウスメーカーの建売住宅ですが、天井の断熱材が薄く、梁まで到達しないので、間柱の上部に隙間があります。これは断熱としても、気密としても欠損になります。フラット35の基準ではこうした間柱の上部には気流止めを施工することが明文化されていますが、現在断熱気密の最低基準が法律では制定されていないため、フラット35・長期優良住宅・認定低炭素住宅を取得していないとインスペクションで指摘しても、違法ではないため、改善する義務が発生されません。こうした部分で、省エネの義務化が先送りされたことはとても残念です。

私は省エネや構造を大事にしている設計事務所なので、インスペクションをする際もこうした部分も指摘をしますが、検査員によっては気流止めもわからない人もいます。なにせ、違法ではないので・・・

個人的には工務店であろうが、ハウスメーカーであろうが、インスペクションを毛嫌いせずに、受け入れて貰えれば、お客様にとっても施工者にとっても良いことだと思います。

インスペクションは上記のような問題はもちろん指摘しますが、良いことは良いと報告書に掲載します。インスペクションを通して、第三者に自社の施工性能を多いに評価していただきたいものです。