広島の一級建築士事務所

帰るのが楽しみになる暮らしを。

窓から入る熱は、心地よさをつくってくれる。
窓から入る景色は、日々の暮らしを豊かにしてくれる。

性能は、その土台です。
私たちが届けたいのは、その先にある暮らしです。

海風の家の居間。大きな窓の向こうに海と山が広がる
海風の家(広島)

性能は、これからは「基本性能」です。

国が定める最低基準は断熱等級4。私たちはその上を標準にしています。できて当たり前、が出発点です。

耐震性能耐震等級3
断熱性能断熱等級6・7
気密性能C値 0.5以下リノベーションは1.0以下が目標

その先の暮らし

窓の向こうを、設計する。

同じ断熱等級の家でも、暮らしの豊かさはまるで違います。窓をどこに、どの大きさで開けるか。朝の光がどこに落ち、夕方どこが陰るか。数字には出ないところに、毎日の心地よさが宿ります。

島韻の室内から。水平に切った窓の向こうに海と緑

景色

窓は熱の出入り口であると同時に、風景の額縁です。何を切り取るかで、部屋の性格が決まります。

上市の家の室内。勾配天井の下に木の造作棚が並ぶ

光

高い天井の上のほうから入る光は、部屋の奥まで届きます。明るさは、照明の数だけで決まりません。

沼隈の家の窓辺。木枠の窓から海と対岸が見える

季節

夏の日射をさえぎる軒や庇、落葉樹。涼しくするための工夫は、たいてい目にも心地よいものです。

矩計図で見る ── 島韻の東の窓と、夏至・春分の日射
環境ゲストハウス島韻の矩計図。右が東。東の軒先から、夏至の太陽高度44度と、春分・秋分の0度を重ねてある。

環境ゲストハウス「島韻」の矩計図(縮尺1/50)。右が東です。
東の窓は、朝の低い日射が入るので、ふつうは小さくします。ここでは逆に、 景色のいい東へ大きく開きました。そのぶん、屋根のかたちを変えています。

重ねた2本が、その答えです。
夏至(44.8°)── いちばん暑い時期。太陽が真東に来たとき、すでに45度上がっています。 だから軒が切ります。この線は、壁の床上29cmまでしか届きません。
春分・秋分(0°)── 日の出が真東ちょうど、高度0度。 軒では切れず、部屋の奥まで入ります。光がほしい季節に、ちゃんと入る。

角度は広島市中区(北緯34.39度)で計算したものです。太陽が真東に来たときの高度で、 南面でいう南中高度とは別の値です。冬至は太陽が真東より29度南から昇るため、この断面には現れません。
図面はそのまま載せています。線を減らしたり、きれいに描き直したりはしていません。

Four Design

四つの設計で、考えています。

住まいをつくるとき、私たちは四つの側面から同時に考えます。どれかひとつを優先して、ほかを犠牲にしないためです。

食卓に資金計画の書類と電卓とノートを広げて、夫婦が話している。図面はまだ出ていない。 01

ファイナンシャルデザインFINANCIAL

資金計画から設計を始めます。借りられる額ではなく、返せる額から。建てたあとの暮らしに、お金を残すためです。

軒の深い縁側から大開口を通して光が入り、床に光の帯が落ちている室内。窓は開いている。 02

パッシブデザインPASSIVE

太陽と風を読みます。窓の位置、軒の出、断熱と気密。機械に頼りすぎずに、夏は涼しく、冬はあたたかく。

使い込まれた木の床と一枚板のテーブル、白い壁。飾りの少ない、簡素な室内。 03

シンプルナチュラルデザインSIMPLE NATURAL

飽きのこない簡素なかたち。年を経るほど味になる自然素材を選びます。流行に乗ると、次の世代が住み続けてくれません。

住みながら壁を開けて手を入れている場面。職人が作業し、母子がその様子を見ている。 04

ロングライフデザインLONG LIFE

長く住み継げる耐久性と、直しやすさ。あとから手を入れられるかどうかを、最初の設計に織り込みます。

四つは並列ではありません。お金の話から始めて、性能を決め、かたちを選び、その先の何十年を考える。この順で進みます。

未来に渡せる住まい

どれだけ環境性能が高くても、
豊かな暮らしができなければ、
次世代に使ってもらえません。

いちばん近い次世代は、お子さんです。大人になったとき、この家に住み続けたいと思うか。建て替えずに手を入れて使いたいと思うか。

住み継がれない家は、どんなに省エネでも、いずれ壊されます。壊せば、そこまでに使ったエネルギーも一緒に捨てることになる。だから私たちは、性能と同じ重さで「住み続けたいと思えるか」を設計します。

環境ゲストハウス島韻の外観。青空と緑に囲まれた低い軒
泊まって、確かめられます。

環境ゲストハウス「島韻」(江田島)。夏の夜、冬の朝。カタログではわからないことは、泊まってみるのがいちばん早い。

島韻に試泊する

費用のこと

「設計事務所は高い」——それ、間違いです。

設計料の分だけ高くなる、とよく言われます。けれど土地・建物・諸費用・そのあとの光熱費まで含めた総額で見ると、話は変わります。数字は、全部公開しています。

設計費1㎡あたり 33,000円税込・最低300万円。工事費には連動しません。
建設費(実績)1坪あたり 106〜151万円税込・施工床。直近5件の実額で、中央値は132万円。
ご相談から入居までだいたい1年設計3ヶ月〜・施工半年・外構1ヶ月。

含むもの・含まないもの、進め方の10段階、よくある質問も、費用と流れのページにまとめています。

実例

暮らしと敷地から考えた、住まいの実例。

海風の家の外観。海を望む斜面に建つ、片流れ屋根の家

海風の家

海に向かって開いた居間。窓の高さは、座ったときの目線で決めた。

沼隈の家の外観。板張りの切妻屋根が草地に建つ

沼隈の家

海を見下ろす敷地に、板張りの切妻を静かに置いた。Ua値0.28、ZEH率135%。

高須の家の居間。土間と、段差のある板の間が続く

高須の家リノベーション

土間から板の間へ。Ua値1.25(等級2)だった家を、0.31(等級6)まで上げた。

実例をすべて見る(27件)

株式会社プレゼントデザイン 代表 川端順也

設計する人

川端 順也一級建築士/一級施工管理技士/住宅医/CASBEE戸建て評価員/BIS/AFP

株式会社プレゼントデザイン 代表取締役。設計から現場の監理まで、私が担当します。

神戸で現場監督から始め、工務店で技術設計と省エネの仕事を経て、2013年に独立しました。建築家 横内敏人氏・堀部安嗣氏に師事。2025年には江田島に環境ゲストハウス「島韻」を開き、設計から運営まで自分たちで行っています。

経歴と事務所のことをすべて見る / なぜこの仕事を選んだのかは わたしたちがめざすこと に書いています。

ほぼ日刊

会う前に、考え方を
知ってもらえたら。

メルマガ「ほぼ日刊」は2,000通を超えました。断熱のこと、お金のこと、間取りのこと。読んでから来ていただけると、最初の打ち合わせから話が早い——それが、ほぼ毎日書いている理由です。売り込みはしません。

ブログには、そのなかから読みやすいものを選んで載せています。まずは読んでみてください。

きょうの一本

家づくりの正解が
わからなくなったら

構造のこと、断熱のこと、補助金のこと。私よりも新しい制度をご存じの方もいます。ただ、そういう方ほど、ある時期にこうおっしゃる。「調べて、調べて、調べ尽くして、気づいたら何が正解かわからなくなりました」——結論から言うと、家づくりに万人共通の正解はありません。

はじめの一歩

まずは、話してみませんか。

土地探しの前でも、予算が固まっていなくても大丈夫です。最初の相談は無料です。売り込みはしません。合わないと感じたら、そう言ってください。

STEP 1
設計相談どんな暮らしがしたいか、いま何に困っているかを伺います。まだ何も決まっていなくて構いません。
無料
STEP 2
LCC・ファイナンシャル相談教育費も老後も光熱費も並べて、生涯のお金の見通しを立てます。建物にいくら回せるかが、ここで見えます。
1万円
STEP 3
設計依頼プラン・模型・資金計画をお出しします。模型で見ていただくのは、大きさと光の入り方が実感できるからです。
10万円

お引き渡しのあとも、半年に一度ほどお伺いして、夏・冬の住まい方とメンテナンスをご相談しています。
建てて終わりにしないのが、住み継げる家をつくる条件だと思っています。