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エアコンのない八百屋にお勉強。広島のっぽの設計事務所が見る未来

5日6日と静岡に行ってきました。
東京に行く機会はあっても、なかなか静岡に止まることはありませんでしたが、
イメージとしてはお茶、サッカー、ちびまる子ちゃんといった感じでしょうか。

5日は私も初期メンバーの一人なのですが、
Forward to 1985 Energy Lifeの全国ミーティングに参加
太陽光に頼るだけではなく、まず家庭の消費エネルギーを半分にして
快適で省エネな生活を目指すために活動しています。
詳しくはこちら

そして、6日は静岡の育暮家 はいほーむすさんへ
社長の杉村さんは広島でお会いしたことがあるのですが、
とても素朴で、真面目な印象。
広島で自立研の発表はウインドキャッチャーの実物シミュレーションをされた強者です。

会社名がずっと不思議だったのですが、
最初は言われたら、なんでも「はい、やります!」という心意気で、ハイホームス
そして5年前に「暮らしを育てる家」という思いを込めて、育暮家という名前に。
これで十分、社長や会社の誠実さが伝わります。(^^)

今回の静岡で一番面白い取り組みと思ったのが
「エアコンのない八百屋さん」
まず、八百屋さんで買い物することが減りましたね。
大型スーパーでエアコンの効いた中での買い物が日常になりました。

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この本陣さんはエアコンを使わず、営業されています。
鮮度などを考えれば、デメリットもあると思いますが、
昔ながらのだれでも入りやすいお店になっています。

ただ、開放性のあるお店だけではエアコン無しというわけに行かないので、
さまざまな工夫がされています。

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屋根が熱を持たないように断熱、
そしてミストを使い、蒸散による気化熱などなど。
それに加えて、よく風が通ります。
静岡は日射が多い地域と知っていましたが、ここまで風が通るとは驚きでした。

もちろん、これは冬のための建築ではありません。
なにせ普段から道路に向けてフルオープンですから。
冬は外気温のまま営業されているのでしょう。

温熱を勉強されている方がこれを見れば、もしかしたら、
中途半端だと感じられる方もいるのかもしれません。

では次の映像どうでしょう。
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これは広島の本通りの商店街をサーモカメラで撮影しました。
私は商店街はとても違和感があります。
冷暖房をかけているのに、窓は開けぱなし。
エアコンは冷房時は暑い空気を排出し、暖房時は冷気を排出します。

つまり、今は電気をつかって、店から外へ、冷たい空気を垂れ流し、
店の裏側で暖気を出しているという訳のわからないことをしています。
サーモ画像の青いところは店の出入り口です。
こんなことをするくらいだったら、よっぽど本陣さんのやり方が正しいです。
野菜を常温で売りたいという心意気も、かっこいい!

商店街は一つの空間にして、通りごと冷暖房かけたほうが
省エネで快適だと思います。

さて、勉強させていただいたお礼で、本陣さんのかぶりものをさせていただきました。
FBでもページがありますので、お近くの方は行ってみてください
八百屋本陣さん

 

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私バナナ・・誰かわかりません。。