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1月17日 〜広島のっぽの設計事務所が見る〜

今日は1月17日ですね。

プレゼントデザインは昨年の今日に法人化しました。

なぜ今日を選んだかは阪神淡路大震災の日だからです。

私のプロフィールに書いていますが、

最初の就職は震災後の神戸市長田区でした。

焼野原になった後の就職でしたが、

一つ上の先輩は役所からくる

ファックスの指示書で、毎日毎日解体してたとのことです。

最近、大学院で意匠デザインを学ぶ中、

「残すべき建築」とした内容の本を読んでいます。

モダニズム時代で作られたデザイン的に魅力溢れる

建築が時代の変化で建て替えられることを嘆く内容になってます。

もちろん、建築はその物理的存在だけではなく、

歴史的価値や人の思い出を含めて存在するので、

簡単に壊す判断は低炭素社会実現という側面でも、

あまりに短絡的ではあります。

 

ただ、阪神淡路大震災を目の当たりにしてきた、

私としては「建築が人の命を奪っていけない」というのが

建築理念です。

 

日本は災害が多く、エネルギー資源も乏しい国ですが、

だからこそ、未来に残すべき建築を真摯に考え、

実践していくのが 私たちの時代の建築家の役割だと

考えます。

亡くなった命に敬意を払い、

今ある命、これから生まれる命を

守れる社会を作るための建築を残したいとかんがえます。