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悔しくて花ブロックブログ。 〜広島のっぽの設計事務所が見る未来〜

20日、21日と住宅デザイン学校の沖縄建築ツアーがありましたが、

前述の通り、子供たちの1/2成人式を優先して断念しました。

(ちょっと、今月はお金が厳しいのは内緒です・・)

沖縄に行きたかった理由は「伊是名島の銘苅家」を見たかったのですが、

今回参加して方の投稿で、「花ブロック」のことをたくさん書かれていました。

これに関しては私も色々思いがあるので、

悔しまぎれにフューチャーしてみます。

これは昨年、APWフォーラムの講演で、佐賀に行った時のホテル近くの病院ですが、

左側の穴明きブロックが花ブロックといわれるものです。

日射を抑えながら、風を通すことができるという蒸暑地で生まれた建材です。

沖縄などの日差しが厳しいところは、日中あまりにも外が明るく、

その対比で家の中が暗く感じ、日中でも照明をつけることがあります。

そのために、花ブロックで日射を和らげるために、花ブロックを使うというわけです。

明るいほうがいいと思われるかもしれませんが、

あまりに強い光もしくは影がない空間は意外と居心地がいいものではありません。

冬は日影より、日向を好むし

夏は日向より、日影を好む。人間本来の性質です。

 

このように花ブロックは沖縄でその文化を広げてきたのですが、

九州にも広がって来てるのに驚いて、昨年撮影したわけです。

 

今回の参加者も訪ねた名越市役所は実は2009年に私も行っています。

2歳の双子を連れて、妻の子育て慰労の旅でしたが、

途中で名護市役所を通りがかり、車を止めて、見学しました。

昔からの建築バカです。

 

 

 

SANYO DIGITAL CAMERA

子どもたちの可愛さ最盛期の時期ですね。。

 

宮崎駿の世界のようです。。

もちろん、このようにデザイン的に使われることも有効ですが、

現在、堀部安嗣先生はこのブロックや、または普通レンガを隙間を空けながら、

花ブロックのように積み上げた壁を部屋の中に配置したりしています。

この目的は蓄熱容量の拡大。

土壁のように部屋の熱容量を上げ、冷めにくい空間構成を目指した設計です。

こうして、新しいテクノロジーだけではなく、

新しい手法を昔からある素材を利用する、これが素晴らしいですね。