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温熱計算ってそんなに難しい?〜広島のっぽの設計事務所が見る未来〜

私は設計事務所歴4年目で、残念ながら自社設計だけでは

成り立っていません。

どうしているかというと、私の専門である温熱設計、

平たくいうと、窓や断熱材の性能を計算して、

どんな性能化を計算する。。。あまり平たくない・・・

そういった業務を定期的に受けて、仕事をしています。

そんな中、全くこの意匠設計者、温熱のことわからんのだろうなという

図面がちらほら。。。

例えば、

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こんな感じ、ちょっとでも勉強した人はこんな書き方は絶対しないんです。

Low-Eでも空気層の厚みや、種類があります。

施主に言われたから、ちょっと書いとこうというのがありあり・・・

この住宅がとても意匠性に配慮された図面です。

だから、すごくもったいないと感じます。

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しかしながら計算すると、2020年に義務化される基準はクリアしている。。

だったらいいじゃんって思うかもしれませんが、

計算上はクリアしても、この家は確実に夏暑く、冬寒い家になると

断言できます。

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断熱材や窓を入れるにしても、地域の気候や間取りによって入れ方があると考えます。

せっかくお金をかけて、Low-Eガラスを入れても、

入れ方を間違えると、お金の無駄です。

傾向として、優秀な意匠設計の方ほど、

温熱設計の勉強を嫌うなーと感じます。

今のうちに私みたいな、温熱・構造などの性能設計者が、

意匠設計のレベルを上げることにしましょう。