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倫理vs経済 〜広島のっぽの設計事務所が見る未来〜

今朝は久しぶりに家で、子供達と過ごしています。

テレビのニュースはアメリカ パリ協定離脱。

私の子供は「またトランプがーー」といっていたので、

地球温暖化、二酸化炭素削減など、難しい話でも

小さい頃から、容赦なしに話します。

子供にわかるように話をするのは結構、私にも練習になります。

アメリカとドイツの違いは一体なんなんでしょう。

トランプ大統領は偉大なアメリカを取り戻すために

活動しています。これはつまり過去の栄光を取り戻すということで、

なんとも後ろ向きな話です。

一方、ドイツは新しい社会を切り開こうとしています。

この理由が前回も紹介した「海外キャリアのつくり方」に解説がありました。

ドイツは政治的な決断をする際に「倫理のこころ」に従うとのことです。

この背景は第二次世界大戦。

ヒトラーによる独裁政治により、国家ぐるみの虐殺をおこない、

終戦後、それらが明るみになりました。

戦後の社会でドイツでは子供達に自分たちが何をしてきたのかを教育しました。

それを聞いてきた子供達は物心が着いた時に、ある疑問にたどりつきます。

「確かに直接的な虐殺をしたりしてきたのは、ヒトラーをはじめとする

政府、軍の人たちだが、それを支持してきたのは自分の父母祖父母では?」

子供達は純粋なこころで、両親に

「あなたたちは戦時中何をしてきたのか?」と尋ねます。

もちろん大人たちの答えは

「みんな信じていた、そんなひどいことだと知らなかった」

そこから、ドイツ人は子供達の質問に答えれないことはしてはいけないという

倫理観を持った決断をすることになります。

乱暴の言い方かもしれませんが、現代を生きる人間の中で一番大切なのは

子供達の幸せ、それより未来を生きる人のことを考えるのが

政治の本日ではないでしょうか?

乱暴ついでにいうと、地球温暖化懐疑論がいままた出ていますが、

どうでもいい。

地球温暖化は抜きにして、エネルギー資源を大切に使うことに

なにもデメリットはないからです。

デメリットを感じるのは既得権益者。

ですが、ドイツのようにガス業者ですら

時代に合わせて、その役割を変化させています。

既得権益を守ることが経済発展させるのではなく、

既得権益に刺激を与えることにより、新たなビジネスチャンスが生まれるのです。

そんな世の中の方は、楽しそうですね。

子供達にも自慢できそうです。