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ニュータウン再生〜広島のっぽの設計事務所が見る未来〜

さて、ベルリン三日目はニュータウン再生からです。

日本には3大ニュータウンがあり、

住宅供給時期は人気を博しましたが、

立地条件の良い、千里ニュータウン以外は人口が減り続けております。

ベルリンの東側でもこういった団地があり、

住民が貧困層であることから、

治安の悪化になり、人々の誇りも失われてました。

ベルリン行政として、この改善に取り掛かったのは

まず小学校。小学校に高品質の音楽室をつくることにより、

プロの音楽団が練習に来て、子供達の自慢の小学校に生まれ変わりました。

つづいて行ったのが、ランドスケープアーキテクトによる

駐車場からの住民の憩いの場の設置です。

日本でいうと、まず荻野さんと公園プランナーが緑と遊び場を作ったという感じです。

そして最後に建築です。

私は建築人の端くれですが、建築屋は自分たちが一番偉いと勘違いしていますが、

住民のプライドを取り戻すには建築は一番最後だということです.

 

 

午後はベルリン宮殿の再建築中現場の視察。

日本でいうと江戸城再建でしょうか。

これも市民の誇りを揺さぶるための事業。

建築総監督にはエネルギーパスの生みの親、

ヘグナーさんが就任されています。

ちょっと、ブログでは伝えきれないほどの建築です。

もちろん、ドイツの厳しい省エネ基準は満たしていますし、

バロックとポストモダンの共演という建築的な魅力が溢れています。

中庭、コンサート会場、カンファレンスルーム。などなど多くの要素を抱えています。

計画では2020年に完成予定なので、観光スポット間違いなしです。

ちなみに日本人で入ったのは私たちが初めて!

いつか、ここで歌舞伎や能などが行われれば、楽しそうだと感じました。

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