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パッシブ小学校見学! 〜広島のっぽの設計事務所が見る未来〜

さて、ドイツ滞在三日目はドイツでも先進的な取り組みの見学です。

電車で向かいますが、ドイツは自転車乗り込みOK!

普通に自転車を入れてます。羨ましい。。

最初の視察はGASAG社の新たな取り組み、企業団地へ。

GASAGは文字通り、ガス会社。

日本のガス会社は地域でのVS電気会社から抜けていませんが、

この会社は単なるガス供給会社ではなく、

エネルギーソリューション会社に変貌しています。

この企業団地にはすべてエネルギー関係企業が入っており、

エネルギーイノベーション会社を支援しています。

またこの団地内はすべてのエネルギーが団地内で賄われており、

建物の中にはアメリカのリードプラチナを取得した建築物もあります。

私たちのように世界各地から視察にきてるので、

視察応対企業まで設置してあるという徹底ぶり。

エネルギーのイノベーションを完全にビジネルモデルに落とし込んでいる。

広島にもたくさんの企業団地がありますが、

視点を変えて、世界から視察がくる企業団地、工業団地になってほしいものです。

 

つづいて、午後はパッシブ小学校。。

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ここが驚き!!!

2008年に建てられた小学校ですが、

本日の外気温は32℃、小学校の中25℃。

そりゃエアコンつけてれば不思議じゃないんですが、

この小学校、冷房器機がありません!

徹底的な日射遮蔽に天井をコンクリートスラブ露出させ、

機械による換気は25%だけですが、残りを自動制御による

窓換気を行い、排熱しています。

暖房はペレットボイラー。

計画時点はプラスエナジー小学校の予定が、

学校が魅力的であることで、地域に体育館、会議室などを

夜間、休日に貸し出すことにより、消費エネルギーが増え、

プラスエナジーは達成できなかったとのことです。

私は高気密高断熱化により、暖房器機をミニマム化はできると

思っていましたが、冷房は難しいと考えていました。

ですが、RC、郊外型(ヒートアイランドではない)という条件付では

ありますが、外気温が30℃を超える真夏日でも冷房なしで、

子供達の熱がある状態で、快適の教育環境が作れることに

改めて、驚きを覚えました。

ちなみにこの小学校の設計者は結構な高齢者とのことです。

そんないけてるおじいさん建築家を目指したいものです。