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ZEH?、Nearly ZEH?、ZEH Oriented? 結局補助金が使えるかどうか徹底解説!

私はグリーン化事業の事務局をしている関係で、

様々な質問が、実務者から寄せられます。

 

最近多いのが、

「この補助金使えるのか?」

というゼロ・エネルギー関係の問い合わせ。

 

実務者なので、自分で調べてほしいと思いつつ、

一般の人は余計わからないだろうと思い、

ゼロ・エネルギー住宅に関して、

改めて、整理したいと思います。

 

現在、ゼロ・エネルギー住宅というものに

ZEH+(ゼッチプラス)

Nearly ZEH (ニアリーゼッチ)

ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド)

という言葉が出てきています。

 

特に、こどもみらい補助金

この言葉がでてきてから、

たくさん問い合わせをいただくようになりました。

 

あなたが太陽光発電を検討する際に、

どの種類のZEHになるかを

解説します。

 

そもそもZEHの概念はひとつだけ

ゼロ・エネルギー住宅とは、

その言葉の通り、

エネルギーがゼロの住宅のことです。

 

この対象となるエネルギーが、

照明、換気、暖房、冷房、給湯の

この5つに対してを基準としています。

 

調理、冷蔵庫やテレビなどの家電は

使う人によって、まちまちなので、

計算には入っていません。

 

プレゼントデザインが設計する

住宅はほとんどが、

家電や調理も含めて、

ゼロ・エネルギー住宅になっていますが、

 

補助申請上、エネルギー計算上は、

家電や調理を含みません。

 

世の中で、

ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)と

ネットゼロ・エネルギー住宅は

違うみたいなことを言っている人がいますが、

ゼロ・エネルギー住宅とZEHは一つの意味です。

 

ただし、補助金を司る

行政関係が便宜上、

言葉を変えているにすぎません。

 

太陽光発電で

年間の使うエネルギーをゼロにする

ということでいえば、

同じ概念になります。

 

とはいえ、最近は違うZEHも

でてきていますので、

解説していきます。

 

ZEH+(ゼッチプラスとは?)

先ほど解説した普通のZEHは

環境省の補助事業では

55万円しか補助されません。

 

太陽光発電を設置するのに

55万円は厳しいので、

もう少し頑張った住宅は

経産省の補助金で、ZEH+として、

100万円補助されます。

 

その頑張りが、

まず、基準エネルギーから、

25%エネルギーを削減。

 

そして、

1.外皮強化(断熱強化)

2.HEMSの設置

3.電気自動車の充電設備の設置

の3つの内、2つを採用することが条件です。

 

この外皮強化が

広島などのエリアではUa値0.50以下ということなので、

大体G2以上の性能が必要になります。

あとはHEMSか充電設備を選べば、

55万円から100万円の補助金になります。

 

当然ですが、ZEH+がおすすめです。

 

Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)

このNearly ZEH(ニアリーゼッチ)からが

とてもややこしい。

 

先にも書いたように、

ZEHは年間の消費エネルギーが、

太陽光発電でつくるエネルギーで

0になることが大前提ですが、

 

Nearly ZEHはゼロにならなくても

OKとなっています。

 

なぜ、そんなことが許されるのか?

 

太陽光発電は当然ですが、

太陽の光により、

発電します。

 

広島などの日照率が高いエリアであれば、

十分ゼロエネになるのですが、

日本は南北に長い。

 

雪国もあれば、

冬はほとんど晴れないエリアもあります。

 

寒く、日照率の悪いエリアは

太陽光発電を設置しても

ゼロ・エネルギーにならないことも

十分ありえます。

 

そうしたエリアのために、

75%まで使うエネルギーを

減らすことができれば、

Nearly ZEHとして

補助しましょう!

ということです。

 

Nearly ZEHの対象エリアは

気候区分1・2地域(寒冷地)

日射区分A1・A2(日射が少ないエリア)

になります。

はい、上記の地図を見ていただければ、

お分かりいただけるように

北海道や東北の一部のみが対象エリアで、

本州のほとんどは対象となりません。

 

ZEH Oriented

つづいて、ZEH Oriented

ほんとに、なぜ英語にするのですかね。。

 

工務店のおじさんが理解できるはずないと思います。

(失礼な書き方でごめんなさい、笑)

 

Orientedは日本語になおすと

指向性という意味になるのですが、

ますます、わからん!

 

解説としては、

『ZEH』を指向した先進的な住宅として、

外皮の高断熱化及び高効率な省エネルギー設備を備えた住宅

となっていますが、

いや、まだわからない!

 

本当に、もう少しわかりやすくすればいいのですが、

川端的に解説すると、

 

小さな太陽光発電しかつけれず、

しかも日照条件の悪い

都市型狭小住宅が高断熱化、

省エネルギー設備を採用した住宅を

広い意味でゼロ・エネルギー住宅の仲間とする。

 

Nearly ZEHは寒冷地や日射が少ないなど、

地域の気候特性での緩和措置ですが、

光が届かないのはそういった寒冷地だけではなく、

高層の建物が並び、空がなかなか望めず、

土地の価格も高く、小さな家しか建てれない

都市部もゼロ・エネルギー住宅を建てるのには

かなり過酷な環境です。

 

太陽光発電を設置しても

発電しないのが明らかなのであれば、

それは全く意味のない話になります。

 

そういった都市部では、

太陽光発電を設置しなくても、

外皮性能、設備性能を上げることにより、

ゼロ・エネルギーとして、補助しましょう

ということになっています。

 

条件としては、北側斜線の対象地域

一種・二種低層住居専用地域、

一種・二種中高層住居専用地域、

で、85㎡未満の床面積であること。

(平屋を除く)

ということになっています。

 

広島の都市部でもめったに見ない住宅ですので、

東京や大阪のような場所を想定しているのだと思います。

 

たくさんもらえるに越したことはないが、、、

補助金はたしかに、

多くもらえると嬉しいものです。

 

ただ、経産省や国交省の補助金は

先ほど書いたように、

ZEH、Nearly ZEH、ZEH Orientedは

補助額55万円。

ZEH+は100万円です。

 

グリーン化事業を使えない

ハウスメーカーで建てる場合は

この金額でした。

 

2022年度のレモンの会のグリーン化事業は

太陽光発電を乗せない、長期が90万円、

ゼロ・エネルギー住宅は110万円

というのが、配分額になっています。

 

これ以外にもこどもみらいでは、

高性能住宅には80万円、

普通のゼロ・エネルギー住宅には100万円が

補助されます。

 

はい、経産省や国交省のゼロ・エネルギー住宅よりも

お手軽に多くの金額を補助されます。

 

ちなみに先日ご紹介した

PPA事業の太陽光発電でも

補助されるケースがあります。

 

太陽光発電をいつつけるかは

色んな考えがあると思いますが、

 

温暖な地域で、日照条件もよく、

東京や大阪と違い、

空も望めるエリアに住み、

お手軽に多く補助金がもらえる私達が。

まずは太陽光発電を真剣に検討するべきだ

と私は考えます。

 

とはいえ、コストも大事ですよね。

高性能が本当に高いのかを

解説したブログを過去に書いています。

よろしければ、こちらもお読みください。

注文住宅の価格のホント解説ブログ