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グレタさんが言う「You」

昨日、今日と久しぶりに日本のテレビで、環境問題について、話題になっています。

それもすべて、彼女のおかげでしょう。

グレタ・トゥーンベリ スウェーデンの環境活動家

今朝の情報番組で、彼女が激しく指摘した「You」を各国のリーダーとして話をしていましたが、私はすべての大人たちへ向けた言葉であると認識しました。
そもそも、各国のリーダー、国会議員を選んでいるのは私たち大人ですしね。

そんなことを言っても、私も含め多くの大人たちは、日々の生活で一杯一杯で、何をすればよいかわからないと、すぐに彼女のことを忘れてしまうでしょう。

そんなことでは、私も彼女に怒られそうなので、ひとつでもアクションをと思い、このブログを書きます。

一般市民は地球温暖化には何もできないのでしょうか?

彼女が今回、温暖化対策サミットに呼ばれたきっかけはある運動です。

Friday For Future 未来のための金曜日
具体的な温暖化対策を取らない大人たちに対し、毎週金曜日の学校をストライキする活動が、瞬く間に世界に広がり、日本でも先日デモが開催されました。

子供たちが、これだけ声を上げているのに、大人たちが忙しいでは、だめですね。

グレタさんが指摘した、「お金の話、永遠に続く経済成長というおとぎ話」とあります。これは大人として、耳が痛い。
私が所属する住宅業も、このおとぎ話を信じています。家が余っているのに、新築を作り続け、それがエネルギー性能が悪く、化石燃料を二酸化炭素に変える装置でしかない。でも、みんなそれが経済のためと思い、作り続ける。

大人も動き始めています。

先日の講演で話そうと思ったら、時間切れとなってしまいましたが、
SDGS 持続可能な社会のための17のゴールというものがあります。
この中では、建築業に関わる項目もあり、持続可能な社会実現のためには、
経済成長も必要と当たり前ではありますが、書かれています。
環境に貢献できることが企業の新しい責任となっているわけなので、
この辺りは、小泉環境相に既得権益をセクシーに解体しながら、
新しい価値観を作っていってほしいと、応援しております。

生活者としてできること

しかし、一般生活者にとって、家を建てたり、リフォームする機会はそう多くはありません。もちろん、その機会に巡り合った際は、自分自身のこと+少し未来の子供たちの顔を思い浮かべ、できるかぎり省エネルギーで持続可能な社会の一端となる住まいにしていただきたいと思います。

しばらく、そういう機会がない方は、日々の生活でもできることはあります。
例えば、多くの方がご存じのグリーンカーテン。逆に冬は網戸を外し日射を家の中にたくさん入れる。冬の洗面所に電気ストーブをつけるかわりにDIYで内窓をつけるなどなど。できることは決して少なくないです。

そういった情報は地域の環境団体でも、情報発信していますし、必ず地域には地球温暖対策課があります。そこに相談しにいくこともよいかと思います。

私が所属しているForward to 1985 energy lifeでも情報がありますので、
ご興味のある方はぜひ、ご覧ください。

最後に

私が独立したきっかけは。「省エネルギーな住まいを普及すること」です。
しかし、東日本大震災以降、省エネがブームとなり、それがビジネスでの差別化の手段になっている節があり、少しこうした情報発信をすることに迷いがありました。

しかし、昨日のグレタさんの心震えるスピーチを聞き、迷っている場合ではないと、改めて思いました。

今は人前で、省エネ普及のため、話をする機会をいただくようになっていますが、15年前は省エネなんて全く興味を持っておらず、
いつか温暖化が進み、災害により人口減少することにより、温暖化が収束するのだろうと考えていました。現在でもそういう考えを持っている人も多いかと思います。

私の考え方が変わったのは、双子を授かったときに、大阪の90歳違いの祖母に会わせたときの次のことばでした。

「100年近く生きた人間とこれから100年出会うことは幸せなことやね」

私たちは災害に合わないもしれないが、私たちの子供は災害に合うかもしれない。私たちの行動は自分の孫や、グレタさんの子供の未来を影響を与えることを忘れてはいけません。
それがグレタさんに名指しされた「You」私たち大人の責任です。
未来を考え、そして小さなことからでも行動しましょう。