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良さ発見型の成長へ〜広島のっぽの設計事務所が見る未来〜

皆様、新年明けましておめでとうございます。

プレゼントデザインは5日より業務を開始していますが、

4日に昨年末耐震診断をさせていただいたお客様からお電話があり、

耐震設計と工事見積のご依頼をいただきました。

今年も忙しく楽しみな一年になりそうです。

お正月休み用に4冊の本を購入しましたが、

現在読み終えたのは2冊だけ・・・

その内の1冊のお話です。

久しぶりに蛍光ペンをもって読みました。

北海道大学名誉教授 荒谷先生の著書です。

正直にいうと工務店勤務時代に来たコンサルが

「何も考えずに北海道の家づくりをやれ!」と言われ

その言葉の違和感から少し北海道の家づくりと距離をもってました。

ですがこの本には北海道の真似をしろなどと一言も書いていません。

地域の実務者がそれぞれその特性を掴み、

太陽光を電気に変える設備のまえに、設計者として

もっと太陽を活用する手法があると書かれています。

地軸が23.4度傾いていることにより、日本がとても豊かで

バラエティに富んだ日々を受けている。

北海道の寒さは欠点ではなく、長所であると書かれてました。

「欠点対応から良さ発見型の成長へ」

とても良い言葉で、感銘を受けました。

得てして、省エネや温熱の手法は「おどし」のビジネスになりがちです。

「大きな窓にすると寒くなる」

「光熱費が高くなる」

「2020年には義務化になる」

などなど。

ですが、本来家を持とうとする人は恐怖心が動機ではないはず。

その住まいで夢を叶えるために家をもちたいと思うはずです。

欠点から長所を見出す力が試される時代なのかもしれません。

この本を読み終わったときちょうど新聞にあった「低成長容認」という言葉に

目が止まりました。経済成長は本当に必要なのでしょうか。

こんなこと書くと、「一番になる必要があるのか?」という議論にまで発展しそうですが、

個人的には生物多様性のように様々な考えがあっていいのかと思います。

現実、高成長になるような業界ではありませんし。(苦笑)

ただ、そんな業界でも「良さ発見型の成長」をしていきたいと思います。

自分の仕事に誇りをもち、少しだけ社会・地域貢献をしながら、

学びには貪欲に、家族と過ごす時間を大切にする一年にしたいと思います。

また、一年よろしくお願いいたします。