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断熱性能不足はリスクだらけ! 外壁は汚れ、部屋の中はシックハウスに!

家にいる時間が長くなり、

普段忙しくしていると気づかなかった

家の汚れ

が気になるようになりますね。

 

なんて、掃除が苦手なんだろうと

落ち込んでいる人も多いかもしれませんが、

実は、その汚れ、

あなたが原因ではなく、

家の性能が原因かもしれません!!

 

せっかく作る、

思いのこもったマイホームを、

後悔しながら生活しないように、

長くきれいに健康に住むためのポイントを

解説します。

 

断熱性能不足が起こす住まいの汚れ

これは築10年も経っていない住宅の

外壁の汚れです。

これは完全に断熱性能不足による

汚れになります。

 

 

外壁や屋根の汚れは冬に起こります。

断熱不足の住宅は暖房や調理によって、

湿気の多い温かい空気が壁や屋根を

通り抜けます。

 

その時に、外は寒いため、

壁や屋根の表面で結露します。

この水分と建材のタンパク質により、

カビや汚れが発生します。

梅雨時期は冬と逆に、

断熱不足により外壁表面が冷やされ、

外の湿気により結露を起こし、

夏冬ともに外壁の汚れが進みます。

 

 

室内も同様です。

断熱性能不足の場合、

冷気が室内に入り、結露を起こし、

カビが発生します。

 

 

これは私が講師を務める

日本エネルギーパス協会のテキストです。

室内温度、壁面の表面温度、外気温により、

壁の入り隅部分(壁の角)が結露するかを

簡易に判定できます。

 

表面温度は断熱性能に大きく影響されますので、

壁や床が汚れやすいのは、

断熱性能不足により、結露が発生し、

カビが発生し、湿気によりゴミが

溜まりやすくなっているのです。

 

汚れだけであれば、掃除をすればよい

という考えになりますが、

 

カビや結露はシックハウスと関係が深いです。

そこも抑えていきましょう。

 

断熱性能不足はシックハウスに!

近年、シックハウスが取りざたされています。

食生活の変化なども言われていますが、

建物の性能が大きく関わっています。

 

日本の昔の家は隙間だらけで、

寒さを我慢すれば、シックハウスになることは

ありませんでした。

 

しかし、生活様式が

こたつから、ソファと椅子に変わり、

ある程度(中途半端)に気密性能が

上がったことにより、

断熱や気密の隙間での結露が発生し、

シックハウスを起こしています。

 

断熱性能とシックハウスの関係は

すでに研究されています。

 

断熱グレードが記載されていますが、

3 ローコストの住宅

4 長期優良住宅同等性能

5 ゼロ・エネルギー住宅基準

と、考えて下さい。

 

建物の性能が上がることにより、

シックハウスの症状である

喘息、アトピー、アレルギー性鼻炎などが

改善されていくことがわかります。

 

それほど、断熱性能と健康は密接な

関係があるのです。

 

適切な断熱性能で、掃除も楽な健康な暮らしを

現在のような共働きが多い社会で、

掃除は大きな負担です。

 

家族と快適に過ごすための住まいが

シックハウスの原因になっては、

大きなローンを抱える意味はありません。

 

外壁や屋根の汚れは、

こだわってつくった住まいの外観を

短期間で壊しますし、

そのメンテナンス費用は

無駄なお金です。

 

適切な断熱性能は

あなたの暮らしを守ること

につながることを忘れないでください。

 

暮らしを守るための

断熱性能を担保するポイントを

次にご紹介します。

 

快適な生活のため、断熱の欠点をなくそう

北国では冬につららができるのが、

冬の景色ともいえますが、

このつららは

断熱性能が悪い証拠です。

先にも書いた通り、

断熱材の隙間があると

家の中の暖気が抜け、屋根で結露が置きます。

 

雪国では結露の代わりに、

屋根につもった雪を溶かし、

それが屋根先で凍るのがつららです。

 

天井・屋根の断熱材は夏にも冬にも

効果があります。

壁の2倍から3倍の厚みの断熱材を

入れることをオススメします。

 

「ニッチ 断熱材」で検索すると

上記の写真がでてきました。

 

最近、壁にニッチをつけたいという方が

増えてきましたね。

上の写真を見ると、DIYでやられている人も

多いようです。

 

その場合、場所には注意しましょう。

断熱材の入っている外壁にニッチをつくると

単純に断熱材の厚みが薄くなります。

 

 

ニッチをつけて、飾ろうと考えても、

カビだらけになり、

無残な結果になってしまいます。

 

できれば、外壁にニッチをつけることを

オススメしませんが、

どうしてもということであれば、

ニッチの部分は高性能の断熱材を入れ、

その他の壁の部分と同じ性能になるよう

設計することが重要です。

 

玄関も断熱設計では技術が必要な場所です。

 

玄関は床が掘り下げられていますので、

基礎断熱が施工な場所になります。

 

 

上記のイラストの赤い点線部分に

本来、断熱材が入っていないといけないのですが、

施工者や設計者の意識が低いと

何の対策も取られていません。。

 

玄関は外との出入りが激しく、

外気の影響が最も受けやすい場所です。

 

また、タイルのような湿気を吸わない素材のため、

結露が発生し、靴などにカビが

生えてしまいます。

 

プレゼントデザインでは

断熱材をきちんと施工しても、

きれいな仕上がりになるよう

設計工夫をしています。

 

現在計画中の方は、

玄関の断熱材が入っているか

どうかきちんと確認しましょう。

 

なんといっても、断熱材は設計だけではなく、

どれだけ現場で丁寧に施工されるかが重要です。

 

大工、電気工事、給排水設備工事の職人が

タッグを組んで、達成されるので、

現場の力はとても大切です。

 

たまに、知り合いの会社で施工をしたいというお話を

いただきますが、経験のあるなしでは、

施工される建物の性能は大きく違います。

 

設計事務所であれば、

施工者とは違う視点で、

断熱材の施工状況を検査するのが

監理業務になっているのですが、

もし、設計施工の工務店に依頼されるなら、

信頼できる会社かどうかを見極めることが大事です。

 

快適な空間だから、集中できる

シックハウスの家では、

家の中にいる時間が長い

子供たちや奥さんが大きな影響を受けます。

 

咳、くしゃみ、アトピー、鼻炎など、

そんな症状があるなかで、

勉強に集中できるわけはありません。

 

先にあげた、

・天井、屋根の断熱性能を壁の2倍〜3倍

・ニッチは外壁につくらない

・玄関は断熱欠損にならない設計工夫が必要

・信頼できる施工会社で断熱気密施工を

 

これらを守ることが、

メンテナンス費用を抑え、

きれいな自慢の住まいとなり、

その中で、家族みんなが快適に暮らすこと

 

につながります。

これが、今回一番お伝えしたいことです。

 

中途半端な断熱性能にすると、

悲惨な結果がまっているので、

しっかり、考える必要があります。

 

どこまでの断熱性能が必要かが迷うところだと

おもいます。

 

実は断熱性能を光熱費に変換すれば、

どれくらいの投資を行うべきかが見えてきます。

 

高性能化の費用対効果を把握する

 

ことで、納得した上で、

家づくりを行うことができます。

 

高性能住宅の費用対効果をまとめました!

 

気になる方はチェック!!