Blog

LCCM認定 長く住み継ぐ家とは

まもなく平良山手の家が完成します。

足場が取れ、パース通りの外観がお目見えしました。

この建物は広島で初めて認定されたLCCM住宅になります。

現時点では、掲載されていませんが、下記より平良山手の家もLCCM住宅として掲載されます。

LCCM認定住宅一覧

LCCM住宅とはなにか、解説していきます。

LCCM住宅とZEHの違い

ZEHは一年間のエネルギー収支が0になることを目的としますが、
LCCM住宅は建設時からその建物が役割を終えて、解体されるまでに排出される
二酸化炭素がマイナスにする建物のことをいいます。

つまり、建物の寿命が長ければ長いほど、その建物の屋根にある太陽光発電が、
削減する二酸化炭素が長く削減されます。
30年程度の一つの世代だけで、住宅を消費するのではなく、孫の世代まで、
使える住宅を作ることが求められています。

木材のトレサビリティ

私達は「自然素材」という言葉に弱いですね。

木材を利用すること自体は決して悪いことではありません。
日本では多くの森林資源があり、その森林の成長を促すため、間伐されます。
木造住宅はこうした間伐材によって、作られており、
自然と人間の共存を図ってきたといえます。

しかし、現在の私達の新しくきれいな材料を使いたいと思いが、様々な影響を世界に与えています。

日本に入ってくる建材の多くは海外から入ってきます。もちろん合法に伐採されている材木もありますが、不法伐採のされたものも数多くあります。

LCCM住宅では、材料のトレサビリティーを行い、どこからの材料かを証明することにより、持続可能な森林を付与しています。

リサイクルする建材

持続可能な森林と同時に、建物から出る廃材のリサイクルすることにより、環境負荷を低減できます。今回は断熱材のリサイクルを資料として添付しました。

使われる建材は解体時に、どのように処分されるかを考えることが、3世代先に家を引き継ぐためには必要になります。

森と街をつなげる

上記はドイツのヴォーバンの街です。
この街で、新しい街を作るときは、まず幹の太さが40cm以上の樹木の位置を把握することから、はじまります。それほどドイツ人にとって、樹木は大切な存在です。日本人も同じでないでしょうか。
LCCM認定を評価受けるための、CASBEEでは野鳥が敷地に来れるように、樹木をつなげて、外構計画をすることで評価が高まります。
住宅を建築することを通じて、街と山との100年後の関係を作っていると意識することが重要なのかもしれません。

CASBEE 最高評価

上記のような積み重ねを行い、大量の書類を作成し、CASBEEの最高評価をいただきました。

CASBEEは工務店時代に資格を取得しましたが、ようやく、この評価の素晴らしさが理解できたように感じます。
すべての案件で評価を受けるのは難しさもありますが、また、挑戦したいと考えています。

このLCCM住宅の見学会を6月15日(土)開催します。

ご見学ご希望の方は、下記からお申し込みください。
お申込み先