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免疫力を高める室内環境のレシピ 〜室温編〜 室内環境のプロが解説

 

 

近年、健康を保つためには

免疫力を上げることが重要である

と言われています。

 

「免疫力を上げる」ためには、

・腸内環境を整える

・規則正しい生活で自律神経にメリハリをつける

・体温を上げる

 

と、このように言われています。

 

体温は実は室内環境に影響される

 

とご存知でしょうか?

知らなかった?

でも、このブログを読めば、大丈夫。

 

室内環境のプロである川端が解説します!

 

健康の前に命が危うい

 

「いってらっしゃ~い、

車に気をつけてね!!」

と、朝の微笑ましい会話ですよね。

 

でも、実は、、

 

家の中の方が危ないんです!!

 

 

平成29年の交通事故死者数は全国で3,614人

一方、家庭内事故での死者数は14,671人

その中で、なんと

 

溺死した人は5,941人

 

「気をつけて!」は

家にいる人に言わなくてはいけません。。

 

出典:YKKAP HPより

 

上記グラフから、わかるように

交通事故死は年々、減少していますが、

家庭内事故死者を増え続けており、

その多くは溺死をしています。

 

そうです。家の中で溺死「できる」のは

お風呂です。

多くの方がお風呂で亡くなっているのです。

 

この原因は温度差によるヒートショックです。

 

出典:住宅評論家 南雄三氏研究資料

 

上記の表は裸になる脱衣室の室温を

調べたデータです。

 

北海道などの寒い場所では、

当たり前に脱衣室が20℃ありますが、

温暖地になると、

どんどん、脱衣室の温度が下がります。

 

そうです。

実は温暖地の方が寒い家に

住んでいるのです。

 

寒い家に住んでいると、

身体が冷え切っていますので、

熱いお風呂を好みます。

 

しかし、歳をとってから、

熱いお風呂に入ると、

血管の収縮で、

心筋梗塞や脳梗塞になるリスクが増えます。

 

つまり、北海道よりはるかに

温暖地の方がヒートショックの

リスクが高い家に住んでいるのです!!

 

 

 

家の中の室温は高齢者だけの

リスクではありません。

 

若い人でも冷え性が

いろんな病気のリスクになっています。

 

奥さんが冷え性の方も多いのでは

ないでしょうか?

 

人間の体温は

室内環境である温度・湿度などに、

大きな影響を受けています。

 

大きな病気のリスクを減らし、

免疫力を高める近道は

 

部屋の室温を高めることです!

 

どこまで室温をあげればよいのか、

見ていきましょう。

 

冬は18℃、夏は28℃以下にするべし

出典:慶応大学 伊香賀研究室

 

上記はイギリスの室内の温度の指針です。

「18℃以下は人が住む場所として、

許容できません!!」

と明確に書かれています。

明らかな日本との違いです。

 

だからといって、

日本人が特別寒さに強いわけではありません。

 

 

上記は建物の断熱性能を高め、

室温が上昇することにより、

免疫力が高くなり、

様々の病気が改善されたという、

 

日本人の調査結果です!

 

これらから、

命のリスクなく、

健康に暮らしていくためには、

 

冬は18℃以上、夏は28℃以下

 

の環境をつくることが重要です。

 

 

この室内環境を

エアコンなどの設備だけで、

作ろうとすると、

窓のそばは寒く暑くなり、

 

断熱材がきちんと入っていないと

隙間風だらけで、

快適にはなりませんし、

 

 

それに、

災害時に停電になると、

ただの寒く暑い家になってしまいます。

 

重要なのは設備ではなく、

「建物の性能」なのです。

どれくらいの性能が必要か、

次に解説します。

 

建物の性能と室温

家づくりを真剣に考えると、

現在のインターネット上には

様々な情報があり、

何が正しいかわからなくなります。

 

その時に有効なのは、

「科学的な根拠」です。

 

 

科学的根拠として、建築実務者が参考にしている

基準にHeat20というものがあります。

その中に、G1、G2、G3という

冬の性能値、Ua値により区分されています。

 

H4基準が性能が悪く、

G3が一番高性能になります。

 

Ua値という数値的なものは

一般の人にはわかりにくいので、

下記をご覧ください。

 

 

上記はゼロエネ化リフォームした住宅で

G1基準の性能があります。

 

つづいて上記は昭和初期に建てられた、

断熱性能がほとんどない建物です。

両方とも同じ日の同じ時間に

撮影しています。

 

断熱性能が乏しい住宅が

たくさん熱を外に出しているか、

お分かりいただけると思います。

 

断熱性能を表すUa値は

これは外に熱をどれだけ漏らすかという

数値になります。

 

断熱性能が悪いということは、

冷暖房したエネルギーが

外に漏れる

 

ということをしっかり、

把握してください。

 

広島でのシミュレーションをして、

各性能により、

どれだけ室温が変わるか見ていきましょう。

 

 

冷暖房を付けたり消したりする

部分間欠という場合のシミュレーションです。

 

オレンジは室温、ブルーは外気温です。

長期優良住宅やフラット35の基準である

28年基準では夏は30℃を超える期間が多く、

冬も25℃を下回る日も多く、

ヒートショックに対して、

全く有効ではなく、

 

命のリスクが

残ったままです。

 

このようなことから、

国が決めている基準は

 

あくまでも最低基準

 

であることを認識する必要があります。

 

 

続いて、G1基準です。

先ほどのサーモ画像と同じ性能ですが、

やはり、15℃を下回り、

30℃を超える日があります。

 

つづいて、G2基準です。

プレゼントデザインでは

これを標準としています。

グラフから見てわかるように

30℃、15℃のラインの中に

ほとんど収まって来るのがわかります。

 

仕事や学校から帰って、

疲れを癒やすための環境は

G2レベルが最低限必要といえます。

 

 

続いて、G3基準です。

北海道のQ1住宅や

ドイツのパッシブハウス基準と、

Ua値だけで見れば、同等性能です。

 

部分間欠冷暖房でも、

全体的に快適な室内環境が維持できています。

また、別の機会で詳細に解説しますが、

この性能までになると、

 

「付けたり消したりする空調」

と同じ光熱費で、

「どこにいても同じ温度の全館空調」

が可能になります。

 

つまり、小さなエアコンで、

家のどこに言っても、

同じ室温にすることが可能になります。

 

ここまですると、

室温ストレスがなく、

 

免疫力が自然とつく生活を送ることが

 

可能になります。

快適になると動かなくなる?

 

「家が快適になれば、

動かなくなるから、だめだ!」

 

と、意見をいただくことがあります。

 

実はこれも科学的根拠はありません。

 

高知県の梼原町で、

ある事業が行われました。

 

断熱改修の前後で、

高齢者の血圧や活動量が

どう変わるのかを調査されました。

 

 

断熱改修をすることで、

ほとんどの高齢者の行動量は

増えたという結果になりました。

 

ある高齢者の言葉で、

興味深いものがありました。

 

「リフォームなんていらないと思っていたが、

リフォームをしてどれだけ我慢していたかわかった」

 

寒い家にいると、トイレに行くのが

億劫になります。

 

廊下も寒いし、トイレはもっと寒い

だから、極力我慢する。

 

リラックスするはずの我が家で、

我慢をし続けていたわけです。

 

バリアフリーを取り除くのも大切ですが、

温度のバリアフリーを

取り除くことも大切です。

 

寝たきりにならないように、

そのためにはG2以上の性能をつくり、

免疫力アップの室内環境をつくりましょう。

 

まとめ

免疫力を高める室内環境にするための

室温に関するまとめです。

 

1.日本の家は健康の前に、命が危ない

2.室温は人の体感温度に大きな影響を与える

3.冬は18℃以上、夏は28℃以下にする

4.広島ではG2以上の性能が健康を守るために必要

5.適切な室温は行動量を増やす

 

健康な生活を送るためには

室温が重要であることを

忘れないでください。

 

もし、これを考えずに

住宅を新築、リフォームすると

 

その後、一生後悔して暮らすことになります。

 

 

しかし、実際気になるのは

この性能に必要な費用ですよね。

 

確かに初期コストは高くなりますが、

住宅は長期間使うものです。

 

建物のコストは、

初期コストだけではなく、

建てたあとのコストが重要です。

 

実は高性能住宅の方がトータルコストでは

安くなります。

 

といっても、

急には信じれないかもしれませんね。

 

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