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家づくりの形

前回は中古住宅を購入する選択肢について、お話しました。

このブログを読んで下さる皆様は、新築住宅を夢見られている方が多いのかもしれませんが、私はそこに疑問をもっています。

よく言われることですが、「日本の新築神話」
先進国の中で、日本だけが新築住宅をつくりつづけています。
人工減少がはじまっているのに。。

こうして家が余っているのに、新築住宅をつくりつづけることにより、
建物の価値がさがり、20年で資産が0になります。
住宅に投資した金額が0になる総額は520兆円ともいわれています。

賃貸とマイホームはどっちが得か?

520兆円とか、日本は海外に比べ、アホみたいに新築を建ててるなんて、一般消費者には関係ない話です。有名人がCMにでて煽りますし、親・親戚もそろそろ家を建てたら、なんて言ってきます。

そんな周りの影響ももちろんありますが、夫婦ふたりではじまった生活も子供ができて手狭になり、アパートの薄壁や床では、お隣に気をつかうことも切実な悩みです。

新建ハウジングからの依頼で、賃貸とマイホームのどちらがお得か、シミュレーションしたことがあります。

結果はローコスト住宅>賃貸住宅>高性能住宅の順に家賃、ローン、光熱費の総支払額は小さくなっていきます。

要するに気をつかうお隣さんであったとしても、冷暖房を抑えてくれる、ありがたいお隣だったということです。

記事は新築住宅を検討するエンドユーザー向けだったので、話はここでおわりましたが、私の言いたかったことはもう一つ先にあります。
賃貸住宅とローコスト住宅が同性能の場合の結果で、高性能な集合住宅が一番光熱費を抑えることができます。

江戸時代の町並みは美しかった

上記は実際の江戸の町です。
幕末に訪れたオーストリア人が撮影したそうです。
江戸城もあり、美しい街並みです。

長屋4帖半で家族3人が暮らし、断熱材はありませんが、
畳の座、土間にかまどなど、暖かく暮らす工夫があります。
見た目は現代の方が豊かですが、実際はどうなのか、疑問が生まれます。

さすがにこの暮らしに戻るのは無理かもしれませんが、
集まって住むことは日本人が慣れ親しんだ文化です。

現代にも長屋がありますが、残念ながら投資の対象となっており、
高性能賃貸住宅は本来行政が行うべき、事業ですが、現実的ではありません。

ただし、「集まって住む」ことを実現することは可能です。

一番簡単なのは、分譲マンションです。
両サイド、上下に部屋がある場合は、光熱費の削減効果は高く、
しかも都市部に多く建っていることも多く、老後も安心です。
新耐震基準を満たした、中古マンションをリフォームすることも賢い選択と言えるでしょう。

もう一つはコレクティブハウス、コーポラティブハウスです。

上記は神戸にある県営のコレクティブハウスです。
わかりやすく現代風にいうと、シェアハウスです。
震災直後の、高齢者向けに作られたものですが、当時は入居者がなかなか
集まりませんでしたが、現在は常に満室状態とのことです。

上記はドイツのコーポラティブハウスです。
これは注文集合住宅です。
同じ価値感をもつ、グループの建築主が設計者の力を借りながら、
集合住宅を建てる方法です。

メリットとしては、マンション同様に土地の有効活用はもちろんのこと、ディベロッパーの利益がなく、集合住宅を建てる事が可能です。

なかなかハードルが高いかもしれませんが、
現在マンションにお住まいで、大規模修繕や建て替えの時期を迎えた場合は
必然的にコーポラティブハウスの方法に乗っ取ることになります。

一昔前はシェアハウスなんて、信じられなかったですが、
時代は変わるものです。
新しい価値観で、自分の住む形を考えるのも良いかと思います。