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20代・30代での家づくりの注意点 ファイナンシャルプランナーが解説

最近、

まだお子様のいない、

結婚して間もないご夫婦からの

家づくりのご相談が増えています。

 

これもコロナ禍の影響で、

在宅ワークが増え、

家づくりに関心が

高まったからかもしれません。

 

しかし、

この段階での家づくりでは、

具体的にイメージにしにくい

ケースが多いですよね。

 

将来の収入や

子育てのことなど、

20代、30代では

まだまだ手探り状態だと思います。

 

そこで、

今回は29歳共働きの夫婦が

家を建てた場合のシミュレーションを

してみましたので、

最後まで読んでいただき、

ぜひ、参考にしてください。

 

20代・30代の家づくり シミュレーション条件

総務省の調査から、

年代ごとの年収を調べてみました。

 

子供は二人、私立大学に進学。

国公立に行ってくれれば、

ラッキーですが、

子育て真っ最中の私でも

そこはまだわかりません。

 

家づくりだけにお金を使い果たしても

いけませんので、

旅行用の貯金として

年間20万円貯蓄を見ています。

 

次に気になるのが、

いつ家を建てるかですね!

 

現時点では300万円の貯金としています。

若い夫婦ですので、

独身時代の預貯金を合わせても、

これくらいだと思います。

 

頭金は建設費の10%〜20%必要と

よく言われているので、

単純計算でいえば3000万円の物件しか

購入できません。。

 

それで多くの方が、

建売住宅の購入を決断されるのですが、

 

ちょっと待って下さい!

現在はさまざまな

住宅ローンがあり、

建物価格100%

融資してくれる

金融機関もあります。

 

しかもローコスト住宅は

あまりおすすめできません。。

その理由は下記ブログを読んでください。

ブログ ローコスト住宅をオススメできない理由

 

まずは高性能住宅を建てた場合、

ライフプランがどのようになり、

支払いが可能かを確認しましょう。

 

20代・30代の家づくり 頭金を貯めて5年後に建築した場合

土地からの家づくりの場合を想定して、

下記の様な条件の

家づくりの場合のシミュレーションです。

 

土地 1500万円

住宅 3500万円

(耐震等級3、G2、地盤改良、外構工事含む)

諸経費等 300万円

計5300万円の住宅取得計画です。

 

げ!!高い!!

と思って、

この続き読むのやめようと

思った人!!

 

ちょっと待って下さい!

 

実は注文住宅はそれくらい

実際かかっているのです。

家づくりの価格の本当のところ、

下記ブログでご確認ください。

ブログ 高性能住宅は本当に高い??

 

この高性能住宅の価格を知って、

300万円の頭金ではまずいかなと思い、

今から5年間貯金を頑張って、

頭金を300万円から

600万円に増やした場合です。

 

前述の条件通り、

お子さんを

31歳、33歳で

出産していますので、

子育てのスタートは

賃貸住宅になります。

 

時代の流れ的に

怒られるかもしれませんが、

奥様の収入だけ2年間半分、

2年間0になるように試算しています。

 

関係のない話ですが、

私は双子の父です。

仕事は自由が効くので、

熱を出したときは

私が病院につれていきました。

完全休むというのが理想ですが、

フレキシブルな働き方も

望まれると思います。

 

さて、お子さんがまだいない

ご夫婦は子育て期間の

収入がさがることが

一番心配することですが、

 

65歳の定年時であっても、

4000万円の預貯金がある

シミュレーション

になっています。

 

退職金を0としても、

3000万円の預貯金です。

 

先日、老後には

公的年金の他に

2000万円の貯蓄が必要と

発表されて、

ちょっとした騒ぎになっていましたが、

 

この「2000万円」は

夫婦ふたりでの話です。

 

ということは

1000万円〜2000万円の

余裕があるとも言えます。

 

このあたりで、

子育ての想定外、私立県外などを

許容できるかと考えれます。

 

さすがに私立医学部になれば、

教育ローン・奨学金

が必要かもしれませんね。

 

ということで、

心配していた支払いも

なんとかなるのかなと

思っていただけたのではないでしょうか?

 

ちなみに、

子育てのスタートを

賃貸アパートって、

どう思います?

 

お隣さんに気をつかいながら、

はじめての子育て。。。

 

できれば、一戸建てで

子育てしたいですよね。

 

次に、すぐに家づくりをした場合の

シミュレーションを見てみましょう。

 

20代・30代の家づくり 頭金300万円 今すぐの家づくり

35歳に高性能住宅を建てた場合との

比較としての違いは大きく二つです。

 

出産前に家づくりの

支出がスタートしているので、

育休中で収入が減っているところと重なり、

35歳まではなかなか

預貯金がたまりません。

 

しかし、当然ではありますが、

育休後の2馬力になった場合、

預貯金は増加していきます。

 

逆に早く住宅ローンを始めたので、

早く住宅ローンも終わります。

 

定年前には支払いが終わっています。

 

65歳時点での預貯金は

頭金なしで、建てた場合のほうが、

90万円ほど少なくなります。

 

しかし、これは現在と

5年後も同じ住宅ローンの金利の場合です。

 

今は住宅ローン金利が

底の状況です。

5年後もし、

金利が上がっていれば、

この90万円の差額は

ひっくり返る

可能性もあります。

 

また、2022年度からは

住宅ローン減税の制度も

変更される可能性もありますので、

そこも大きなポイントかもしれません。

 

5年後の話は

経済学者もで言い当てるのは

難しいと思いますので、

この80万円は軽微な差とも

言えるかと思います。

 

5年間、暑く寒い

アパートで子育てをするかのほうが、

重要なポイントかもしれませんね。

 

ついでに建売住宅などの

ローコスト住宅を建てた場合の

シミュレーションも見てみましょう。

 

20代・30代の家づくり ローコスト住宅を建てたら・・・

やっぱり家は

安いほうがいい!!

と思う人もいますよね。

 

CMで

20代のいえぃーー!

などとやっいますしね。

 

高い家の話だけをしていても

信用してもらえないので、

ローコスト住宅を建てた場合の

ライフプランシミュレーションを

してみました。

 

高性能住宅に比べて、

光熱費とメンテナンス費が

2倍かかる条件にしています。

 

そうです!

建物性能によって、

メンテナンス費は変わります。

詳しい話は下記ブログで。

ブログ 家のメンテナンス費用を抑える方法

 

でもシミュレーション結果を見ると、

65歳時点の預貯金が4000万円近くあります。

 

なんだ!

ローコスト住宅でも大丈夫だ!

 

と思われた方

もう少し良くグラフを見てください。

 

老後の預貯金の減り方が

全然違いますね。

 

光熱費・メンテナンス費などの

維持管理費が高い住まいは

老後の預貯金を

食いつぶすことになります。

 

減り方は2000万円くらい。

 

そうです。

おそらく厚労省は

低性能な住宅に住んでいる

現状を踏まえて、

老後資金に2000万円必要と

公表したのだと思います。

 

ただし、

これは光熱費の上昇率を

1%にしています。

 

ですが3%上昇していくと

言われています。

 

あなたの老後は

もっと早いスピードで、

光熱費が預貯金を食いつぶす

かもしれません。

 

20代・30代の家づくりまとめ 親から子へ受け継ぐべきもの

若い20代・30代の人が家を持つということは、

長くその家に住むということです。

 

高いことが

正義だなんて言うつもりは

ありませんが、

安いものを長く使うリスクも

よく考えていただければ

と思います。

 

ちなみにグリーン化事業の補助金の

令和2年度の補正予算が決まりそうです。

 

今回の補正予算で、

若者・子育て世代の家づくりの場合、

補助額が追加されるそうです。

 

国も若者、子育て世代のあなたに

良い家をつくってほしいと

願っていますので、

ぜひ、良い家づくりをしてください。

 

また、シミュレーションは

あくまでも条件を決めた仮定のものです。

 

実際は

あなたの実情に合わせて

シミュレーションを行うことが大切です。

 

ライフサイクルコスト(生涯住宅コスト)

がわかる

シミュレーションをご希望の方は、

下記からお申し込みください。

 

資産形成ができるLCC相談お申し込み

 

最後に実際にシミュレーションすると、

 

「子どもたちに

お金は残せそうにないですが、

老後は過ごせそうですね。」

 

と言われることがあります。

 

現在、私達は各世代ごとに

住宅ローンを組んで、

新しい家を作っています。

 

しかし、昔は一つの家に

三世代が住んでいました。

 

高性能住宅は永く、

その家をつかうことができます。

 

あなたがつくる家こそが、

最大の子どもたちへの

贈り物であることを

ぜひ、覚えておいてください。