木造住宅は30年しか持たないと言われています。
見ていきましょう。
税法上の耐用年数は20年とされており、
新築と同時に建物の価値は減少していきます。
加えて、鑑定上つまり実際の市場価格は
新築後1年で20%も価値が下がっています。
つまり住宅ローンで2000万の融資を受けたとして、
金利2.0%、35年ローンで組んだ場合、1年目の残債は1960万円に対し
建物評価は1800万円にしかならないというわけです。
日本人は不思議と建物評価が下がっていくことを喜んでいます。
なぜなら、支払う固定資産税や都市計画税、加えて相続税が安くなるからです。
ちょっと車社会を見てみましょう。
私の義父は3年置きに車を乗り換えます。
義父が乗っているのはTOYOTA SAI
新車価格で330万円(価格.com)
中古価格で2013年製2.1万キロ240万円(価格.com)
お分かりいただけるでしょうか?
最初に価値あるものにお金を払えば、3年たっても価値が大きく下がらず、
下取りに出せるわけです。
新車を買えない若者などが中古でも欲しいと思っているから、
中古市場がしっかりしているからです。
中古車は人気のある車種(高品質車)を丁寧に乗れば、
評価が高くなるということです。
この写真はドイツフライブルクの築100年を超えるアパートメントですが、
建築様式が人気で1億円を超える価格がつくそうです。
日本の低層アパートで1億を超えるものはおそらくそんなにないはずです。
2015年4月にニュージーランドに行きましたが、
彼らと日本人の大きな違いは子供に資産を残そうとは全く思っていません。
妻がホームステイしていた孫が社会人になっていましたが、
彼女は20代で2000万円の中古住宅を購入していました。
自分たちの生活を豊かにし、いざとなれば転売もできるよう
資産として住宅を購入しているのです。
彼らはもし自分が病気になれば、住宅を販売し医療費にあてます。
なぜ、日本人は住宅にお金をかけることもったいないと考えるのでしょうか。
良い車に乗る以上の大きな利点が住宅にはあるのですが。
ただ、悪いことだけではありません。
住まいに予算がかけれなくても、どうしても戸建てが欲しい場合は
中古住宅がおすすめです。評価額が20年で0になる日本の住宅です。
昭和56年以降の新耐震基準を満たした住宅も評価が0となっています。
ここがオススメです。
ただ、これらの住宅は省エネ性能に乏しい住まいなので、
少なくても住人が60才を超えるまでにヒートショックにならない住まいに
リフォームすることを強くオススメします。
それがなぜかは次回に。
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