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光熱費と住宅ローン 〜広島のっぽの設計事務所が見る未来〜

前回の続きです。

住宅ローンと光熱費、どちらにお金を使うのが得か考えていきます。

まず、住宅ローン乱高下をしていますが、

以前、低金利が続いています。

8年前は金利が3%を超えていた時代もあります。

金利3%で、3000万円の住宅ローンを組んで、35年で返済した場合、

月々の支払いが11万5千円、総額4850万円の返済となります。

1.5倍以上となります。

これが金利1.3%になると、

月々の支払いが8万9千円、総額3735万円となり、

支払い総額で1100万円の差となります。

こうした背景で、住宅を建てることを各社進めてくることになります。

住宅産業に追い風のため、各社の競争が激しくなります。

その中で、価格競争が、熾烈を極めます。

その場合予算が削られていくのは、見た目ではなく、

目に見えない建物の性能になります。

そこに反映されるのは、「光熱費」となります。

上記は東日本大震災以降の光熱費の上昇額です。

住宅ローンは皆さん、最初にいくら払うかを一生懸命話しを聞きますが、

光熱費の値上げは知らずしらずのうちに、起こっています。

ガソリンのように実感しにくい一面があります。

最終的には現在の光熱費から5割以上上がるとも言われています。

一般的な4人家族の光熱費は25万円と言われていますので、

年間12万円光熱費が増加することになります。

年間の支払い12万円で、200万円、住宅ローンを上乗せで借りる事が可能です。

200万円あれば、光熱費の10万円抑えることができる、断熱、高効率設備を入れる事が可能です。

つまり、支払い期限のある住宅ローンを使って、

支払い期限のない、上昇し続ける光熱費を抑える事が可能になります。

どちらが、お得か一目瞭然です。