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自然素材の家で、後悔しない豊かな暮らしをしよう!

家を作ろう!と思ったら

いろいろと夢が広がりますよね。

 

今、うわさの高断熱高気密住宅も

もちろん、気になりますが、

 

どんな質感の住まいになるかも

とても気になるのではないでしょうか。

 

注文住宅ではいろいろな選択肢があります。

その中の一つが

健康的な暮らしの

イメージがある自然素材

だと思います。

 

特に子育て中の方は

子供が触れるものは、

気を使いたいものです。

 

そこで、自然素材を使った家づくりをして

20年の一級建築士の川端が

自然素材の特徴を解説します。

 

ぜひ、最後まで読んでいただき、

あなたにあった自然素材の家をつくり、

後悔のない生活を送ってください。

 

自然素材 メンテナンスは難しい??

上は良く見かける新建材と言われる材料です。

建売住宅やマンションなどで

よく使われています。

 

特徴は表面に印刷された

木目シートが貼られており、

均一の品質になることです。

 

しかし、生活キズができると上記写真のように

下から見えてくるのはベニヤ板です。

 

つまり、

完成したときに一番キレイで、

時間が経つとどんどん

劣化していくのが新建材

ともいえます。

 

ただ、最近では新しい技術もたくさん出ています。

 

その一つが傷がつかない

ガラスコーティングがあります。

ガラスというほどなので、

鉛筆でいう7Hの硬度があります。

ガラスのように硬い膜をつくることで、

フローリングに傷がつかないように

してるんですね。

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

いくら傷がつかないとはいえ、

ガラスの上で生活するのは、

私は嫌です。笑

 

 

「でも、傷がつくのは無垢材も同じでは?」

 

と思われるかもしれませんが、

無垢フローリングは

すべてが無垢材なので、

傷がついても下からでてくるのは

表面と同じ木材で

傷が目立ちません。

 

上記の様に無垢材は

傷がついても紙やすりで削れば、

無垢の木がでてくるので、

メンテナンスが可能です。

 

 

無垢のフローリングは

確かに傷はつきますが、

メンテナンスを

きちんと行えば、

味わいとなって、

長く使い続けることが

できます。

 

昔良く行われた柱の傷のように、

傷を嫌うのではなく、

生活の一部として

楽しめるのが、

自然素材なのです。

 

自然素材 温度としての特徴

先ほど、

私はガラスの上では暮らしたくない!!

 

と書きましたが、

同意見の方が多いのではないでしょうか?

 

なぜ、そう思うのか??

 

 

メンテナンスのことだけを言えば、

傷がつきにくい=硬い

ということなので、

鉄筋コンクリートの建物は最強です。

 

好きな人もいらっしゃるかもしれませんが、

なんか、苦手という方も多いハズです。

 

そう、私達は靴を脱いで、

家で過ごす国民だからです。

 

だから、足元に肌触りのよい、

畳や無垢材の床を活用していたのです。

 

周りにも森林資源が豊富にありますしね。

 

ちょっと、難しい言葉になりますが、

温度拡散率というものがあります。

 

その物に触れた瞬間、

どれくらいの速さで熱が広がるかを

表す指標ですが、

コンクリートは松材の8倍のスピードで

熱が拡散されます。

 

平たくいうと、

冷たい!!

ということです。

 

家にいる時間が長いのは、

足元の冷たさに敏感な、

女性や子供が多いので、

 

自然素材が暖かく感じるのは、

当然な心理であるといえます。

 

もともと日本人は自然素材に慣れ親しんで

暮らしてきたからこそ、

憧れがあるのかもしれません。

 

自然素材 樹種によっても違いがある

この写真も日本の原風景の一つですね。

紅葉がきれいですが、

緑のまま残っているところもあります。

 

これが広葉樹と針葉樹の違いです。

 

針葉樹は葉っぱの寿命が長く、

ほとんど、落葉しません。

 

なので、冬でもある程度成長します。

 

これは針葉樹であるヒノキの丸太ですが、

白い部分があることがわかります。

 

針葉樹は成長が早く、

空気をたくさん含んでいます。

 

だから、やわらかく、暖かい床材になります。

上の写真はプレゼントデザイン事務所の

広島県産材の杉のフローリングです。

椅子の脚跡がついていますが、

この傷が許せないという方は

柔らかいフローリングでは

ないほうがよいです。

 

硬いフローリングといえば、

栗、楢、タモなどの広葉樹です。

 

広葉樹は成長が遅く、

目が詰まっています。

つまり、硬く冷たく感じます。

 

一般的には広葉樹のフローリングは高級材で、

針葉樹は安価なものが多いです。

 

プレゼントデザインでは、

やわかくもなく、冷たくもない

松のフローリングを最近はよく使っています。

木目もきれいでオススメです。

 

ただし、自然素材だからといって、

健康に良いとは限りませんので、

注意が必要です。

 

杉やヒノキには防虫成分が

含まれていることが、

昔から知られていますが、

部屋全体にヒノキなどを貼ると、

その成分に弱い人は、

シックハウスと同じ症状がでます。

 

すこし、そうした成分に敏感な方は、

事前にフローリングサンプルを借りて、

ベッドの横におき、寝てみるとよいです。

 

ちなみに建築用語で木視率

というものがあります。

ようするに、部屋のどれくらいの割合、

木が使われているかの指標ですが、

40〜50%くらいで

安らぎ感が増す

と言われています。

 

自然素材 漆喰

床は無垢フローリングがおすすめですが、

壁や天井は漆喰がおすすめです。

 

最近では珪藻土も盛んに使われていますが、

珪藻土はプランクトンが化石化したもので、

漆喰は消石灰です。

 

そうです。学校でラインを引くやつです。

 

不思議なことに、

漆喰は日本だけではなく、

世界各地で、

昔から使われています。

 

その理由は漆喰の殺菌性です。

 

現代のように換気や断熱性能が

十分ではなかったときに

壁などにできるカビの対策、

部屋の中を清潔に保つための

世界的工夫だったのでしょう。

 

ただ、自然素材を水回りで使うのは

勇気がいることですし、

適材適所でクロスを使っても良いと考えます。

 

フローリングと違って、

リフォームしやすい部位でもあります。

 

最近ではビニルクロスを剥がして、

DIYで漆喰を塗るリフォームも流行っています。

 

自然素材 できるだけ地域材を

このところインターネットを通じて、

安価な無垢フローリングが売られています。

 

あなたは自然素材の使った

エコな暮らしをしたいと

考えたかもしれませんが、

こうした安価なフローリングのほとんどが、

海外の違法伐採によるものです。

 

世界には悲しいことに、

日々暮らしていくには、山の機能を失っても、

大量伐採をして、収入を得ようとしている

人々がいます。

 

その一方、比較的豊かな日本で、

安直に安い木材を海外に求めて、

日本の森林資源が使われずに、

これまた山の機能が失われています。

 

割り箸などの利用を

環境破壊だと言う人がいますが、

日本は森林資源が豊富で、

山の材料で、家や家具をつくり、

その余った端材で、割り箸などの

木工文化が生まれたのです。

 

できるだけ地域材を

使うことが、

こうした悪循環を

防ぐことができますので、

 

あなたが家づくりをするときの

心の片隅に

覚えておいてください。

 

自然素材 まとめ

さて、自然素材についてまとめです。

① 意外に自然素材もメンテナンスができる!

② 自然素材は温度分散率が遅く、あたたかい!

③ 自然素材でも針葉樹と広葉樹で特徴が違う

④ 漆喰は殺菌効果がある

⑤ できるだけ地域材を使おう

となります。

 

最後に一つ大切なことを

お知らせします。

 

せっかく悩んで選んだ自然素材が、

カビだらけになったら、

やりきれないですよね。

 

自然素材を使えば、

カビや結露から

無縁だというのは

残念ながらありえません。

 

内装材をカビから守るのは

適切な断熱気密性能です。

 

断熱性能が不足すると

どのような住まいになるのかを

下記ブログで解説しているので、

建てて後悔しないために

必ずチェックしてください。

 

断熱性能不足のリスクを解説!!