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半外サッシの納まりで、家の外観が変わる! 

家づくりにおいて、

多くの人は、

家の中のことに一生懸命になります。

 

当然ですよね。

家の中はとても大切です。

 

でも、設計事務所としては、

少し外観にも目を向けていただきたいと

思います。

 

今回は窓の設置位置による

外観、つまり見た目の違いについて

解説したいと思います。

 

上記写真は、

私があまり好きではない(笑)

サイディングの壁を採用していますが、

 

今回、注目するのは

窓と外壁の関係です。

 

実は、窓には取り付け位置による

種類があります。

 

半外サッシの納まり 木造住宅の主流の窓

多くの木造住宅で採用されている

サッシが半外付です。

 

「半分」外に出ているという意味ですが、

雨の多い日本で、

外壁より窓が出ていることにより、

窓にかかった雨が

外壁にかからないように工夫されたものです。

 

 

結果として、

上記のように窓のほうが

出っ張った家になります。

 

防水対策した結果ではあるのですが、

私はあまり好きではない。(しつこいw)

 

実は窓が外壁よりも

出っ張っているのは木造住宅だけです。

 

鉄筋コンクリート造や組積造は内付けサッシ

銀座の建物ですが、

外壁より窓のほうが引っ込んでいます。

こうしてみると、

窓に奥行きがでて、

重厚感がでています。

 

洋風の建物だけではありません。

 

木造建築も昔は窓のほうが

外壁よりも奥まっていました。

 

最近の日本の町並みが

すこし、軽く見えるのは、

サイディングの普及と

この半外サッシが原因ではないかとも

私は考えています。

 

しかし、半外サッシでも

実は外壁よりも中に取り付けることは可能です。

 

付加断熱を行えば、窓より外壁がでる。

窓は防水層と一体に設置するので、

上記は耐力面材の上に窓を設置して、

付加断熱材を施工したので、

通気胴縁と窓が同じ位置にきます。

 

これはそとん壁を採用しているので、

もう一層防水層を設置するので、

可能になっていますが、

防水ラインをしっかり、

つなげることは必要です。

 

完成は

狙い通り、窓まわりに

陰影ができ、

高級感がましています。

 

ただ、予算もかかります。

窓まわりに出っ張りをつけるので、

左官屋の手間がふえ、

水切りなども必要です。

 

お客様の理解がないと

採用は難しいところでもあります。

 

上記は付加断熱の上に窓を設置した例です。

決して悪くはないのですが、

好みですね。

 

上記は木製サッシの内付け窓です。

見た目は鉄筋コンクリート造にさえ見えます。

とても素敵な仕上がりです。

 

このようにメインの場所だけ、

窓の取り付け位置を変えることも

一つの方法です。

 

ただし、付加断熱が前提の話になりますので、

必然的にG3の家の性能、

初期コストが必要になりますので、

ご注意ください。

 

パッシブデザインでは、

G3やG2にすることの費用対効果シートを

無料で作成しています。

 

詳しい内容は下記ブログを

ご覧ください。

 

高性能住宅の費用対効果解説ブログ