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建築屋の勘違い〜広島のっぽの設計事務所が見る未来〜

省エネ普及をしたくて独立した私。

最近は独立したころには想像できないような

業界の流れになっている。

その勢いは凄まじい。

現在、私のところに依頼が来ている工務店設計サポートは以下。

●確認申請・低炭素申請 3件

●確認申請・BELS・ZEH補助申請 2件

●確認申請・長期優良住宅・BELS・ZEH補助申請 3件

●BELS・CASBEE 2件

上記は私が意匠設計に携わらず、申請業務だけ請け負っているものだけです。

これ以外に意匠設計から関わっているのはあと6件!!!

これらのキーワードはすべて「省エネ」が絡んで、

補助金取得を目指しているのがほとんど・・・

(ただし、設計業務の資金回収は2ヶ月以上先・・今とても苦しい 笑)

独立した4年前は省エネ義務化と言えば

「誰が言うたんや! お前責任取れるんか!」

と言われたこともありましたが、

省エネ義務化はもう誰も疑わない時代になりました。

省エネはいろんな人を巻き込み、大きな流れになっています。

その中で世界レベルの高気密高断熱住宅も実際に立ちはじめ、

意匠デザインを重視する建築家も大分影響を受け始めています。

ですが最近良く思うのは、戸建て注文住宅はやはりエゴだなと。

私も新築注文住宅の設計を請ける一人ですが、

その住まい手だけのオンリーワンの住宅は

その住まい手がいなくなったら価値が急落する。

先日、ある会合で不動産屋の意見を聞いて痛感しました。

住まいの価値は省エネや意匠デザインだけで捉えると短命になってしまう。

いくら高性能でも山の上に立つ家は次世代の人口減少したときに住まなくなるかもしれない。

いくら優れたデザインであっても、住まい手が変わり、寒さにたえれなければ壊すかもしれない。

両方とも持続可能ではなくなる。

建築の大義は持続可能であることだと私は考えます。

エゴをエゴでなくすために私達はもっと考えなければならない。

先人たちが持続可能な日本建築を作ってきたように、

新たな持続可能な日本建築を私達が考えなければならない。

省エネを謳っている建築屋が新築しか語らない。

エコを謳っている建築屋が戸建て住宅しか語らない。

私たちは日常業務や溢れかえる情報により大きく勘違いをしてきたのかもしれない。

省エネが得意な建築屋は思いの詰まった既存住宅の改修を

意匠デザインが得意な建築家はかっこいい集合住宅にチャレンジすべきなのかもしれない。

また、フツフツとチャレンジしたくなってきました!