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効果的な加湿をして、ウイルス対策をしよう。

寒い冬がやってくると気になるのが

乾燥した空気ですね。

 

例年は肌荒れが気になるという方が多いと

思いますが、

コロナ禍の冬は、乾燥した空気による

感染拡大も気になります

 

乾燥対策もさまざまな情報が出ていますが、

間違ったものも多く見られます。

 

室内環境のプロである

川端がウイルス対策に有効な

加湿の方法を解説します。

 

しっかりと最後まで読んで

乾燥した冬を乗り切りましょう。

 

相対湿度と絶対湿度

湿度といえば、上の写真のような

温湿度計をよく見ますよね。

 

温度は18℃〜25℃、

湿度は40%〜65%が快適となっています。

 

日本の冬は乾燥しますので、

40%以下はウイルスが飛散しやすくなり、

感染リスクが高まると言われています。

 

ちょっと、待ってください。

この40%というのは、

相対湿度のことです。

 

理科はきらーいという方のために、

小学校の勉強のおさらいです。

 

 

空気は温度が高ければ高いほど、

たくさんの湿気を持つことができます。

 

暖かい空気が冷やされると、

湿気が水となりでてきます。

 

これを結露といいます。

 

つまり、私達がよく使う

相対湿度は温度とセットのものなので、

あなたの部屋の温度によって、

必要な相対湿度は変わるということを

忘れてはいけません。

上記は相対湿度ではなく、

絶対湿度でのインフルエンザウイルスの

生存率グラフです。

 

ウイルスの生存率が10%以下になるのは、

室温が20℃で、湿度が58%の時です。

 

室温が18℃の場合は、

湿度は65%以上にならないと、

ウイルスの生存率は10%以下になりません。

 

ウイルスの生存率も、

人間の免疫力も温度に左右されますので、

湿度だけではなく、温度も注意しましょう。

 

日本の家は18℃以下になっているのが

ざらにあると思います。

 

できれば、室温22℃で相対湿度が60%の

空気環境がウイルス対策に有効です。

 

しかし、なかなか湿度を上げるのは

難しいですよね。

次に湿度の上げ方をご紹介します。

 

生活ででる湿気をうまく利用する

生活の中ででる湿気をうまく使えば、

部屋の中の湿度を上げることができます。

 

真っ先に思い浮かぶのは鍋料理ですね。

 

鍋は身体も部屋もあたたまりますし、

湿度もでる乾燥した冬に

適した料理です。

 

やはり、昔の人はえらいですね。

どうすれば、健康で暮らせるか

わかっています。

 

つづいて観葉植物も

日当たりの良い場所におけば、

一定の加湿効果があります。

 

部屋のインテリアにもなりますし、

お勧めのアイテムです。

 

つづいて、洗濯です。

先ほどの観葉植物と逆の話になってしまいますが、

暖房の利いたリビングなどで、

室内干しをすれば、見た目は悪いですが、

かなりの加湿効果が見込まれます。

 

わざわざ、寒い外に干さずに、

室内に干し、手間も省けて、

加湿効果も高いです。

 

リビングに洗濯物はちょっと、、、

という方は

お風呂がお勧めです。

 

お風呂は大体200Lくらいあります。

しかも、冬はお風呂に入る日が多くなる。

 

実は先進国で、これだけ毎日お風呂に入っているのは

日本人くらいなんです。

水資源が豊富なことに感謝しないと

いけませんね。

 

でも、お風呂から上がったあと、

お湯を抜いていませんか?

もしくはお風呂の窓を開けて換気したり。。

 

もったいない!!

乾燥した冬にお湯や湯気をすてるなんて!!

 

試しに洗面所とお風呂のドアをあけて、

お風呂の床にサーキュレーターで風を送ってください。

そうするとお風呂の床は乾き、

上から、蒸気が室内に循環されます。

お風呂に入った時はぜひ、お試しください。

 

加湿器の選び方

生活の中ででる湿気をうまく使っても、

目標の湿度に到達しないこともあります。

 

それは生活スタイルなどで、

どうしようもないことなので、

潔く、加湿器に頼りましょう。

 

加湿器のおすすめは

気化式のものです。

 

スチーム式の加湿器は電気で

熱を加えて、加湿しているので、

月に4000円近く電気代がかかるものも

あります。

 

気化式を暖房器具の近くにおけば、

加湿効率がよくなります。

 

加湿をするために、

光熱費をたくさん使うのは、

もったいないので、ご注意ください。

 

シングルガラスは除湿機に。。

加湿をするときの一番の問題点です。

先に解説した通り、

空気は温度によって、

持てる水分の限界があります。

 

また、水が水平になろうとするのと

同じように、

水蒸気も室内で平均化をはかります。

 

つまり、リビングで加湿をすると

湿度の低い寝室に湿気が流れ込みます。

 

そこにあるのがシングルガラスであれば、

それは氷の入ったグラスと一緒で、

どんどん結露していきます。

 

加えて、寝室はお子さんが小さいときは

家族全員で寝ることも多いです。

人もたくさんの湿気を出しますので、

朝起きたら、窓がびっしょりなんてことも

よくあります。

 

つまり、電気代を使って加湿して、

シングルガラスが除湿機になっている!!

ことになっています。

 

できれば、ペアガラスや内窓をつけるなどを

していただければ、

結露の改善だけではなく、

室温の改善になりますが、

賃貸住宅ではなかなか難しいので、

市販の結露防止グッズをうまく利用し、

あとは掃除を頑張るしかありません。。

我が家は結露掃除は私の仕事です。。(泣)

 

市販グッズのワタシの注目商品は

窓枠に全体に覆う断熱シートです。

↓これはなかなか良さそうです。

※写真 楽天市場 くらしの雑貨屋さん

 

外に出るのに、2回開けるのは

やはり手間ではあるので、

家を建てる計画があれば、

結露のない家をつくりましょう。

 

ちゃんとした知識で家をつくれば

加湿しても

結露なんかなくなりますよ。

 

効果的な加湿対策のまとめ

さて、まとめです。

① 湿度は温度とセットで考え、22℃ 60%がお勧め

② まずは生活の湿気を利用。お風呂は注目!

③ 加湿器は電気代を抑える気化式を選ぶ

④ 加湿は結露の原因に。結露対策も考えましょう。

 

今回は室内環境の湿度について解説しましたが、

免疫力を高めるための室内環境について、

過去にブログでまとめています。

 

家を建ててから、

こんな考えがあったんだ!!

と後悔しても遅いので、

家を建てる、購入する前の方、

限定でお読みください。

 

免疫力を高める室内環境のレシピ〜室温編〜