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田舎暮らしのメリット・デメリット・注意点 町づくりの専門家が答えます!

街なかの生活はこりごり!

田舎でゆっくり暮らしたい!

 

最近のテレワーク普及もあり、

わざわざ、会社に行くという仕事スタイルも

大きな変化が起きています。

 

満員電車から開放され、

広い敷地でゆっくりと暮らしたいという方も

増えているのではないでしょうか。

 

北海道のニセコの新街区計画に携わった

一級建築士の川端が田舎に住むのメリット・デメリットと

その解決方法を解説します。

 

田舎暮らしのメリット 土地・建物がただ!

都市部への人口集中が止まらず、

地方自治体も移住促進に力を入れています。

 

例えば、宮城県七ヶ宿町では、

新築一戸建てに賃貸として、20年間住めば、

家と土地がただでもらえます。

 

それほど、地方自治体にとって、

人口流出は重大な話なわけです。

 

このメリットはかなり大きいです。

 

田舎暮らしのメリット 意外と通信速度が早い

出典 みんなのネット回線速度より

 

現在、広島県三原市にITで創業される方の移住が増えています。

上記は三原市と広島市南区の比較ですが、

三原市のほうが通信速度は早いです。

 

広島市西区と東京都はほとんど変わらない

通信速度なので、東京から三原市に移住する方が増えています。

 

この速さの原因は

 

インターネット環境に対して、住民が少ない

 

からです。

 

このような高速通信が可能であれば、

東京とのテレワークでも、違和感なく接続することが可能になります。

 

素晴らしい景色の中で仕事をし、

通勤から開放されて、子どもたちと過ごすことも可能になります。

 

田舎暮しデメリットを小さく 高気密高断熱住宅で暖かく暮らそう

田舎で暮らすことは気候が厳しいことが多いです。

 

住宅や土地がいくらただでもらっても、

光熱費まで払ってくれる自治体はありません。

 

そこはもちろん自己負担です。

 

電力は都市部と値段は変わりませんが、

都市ガスがなく、プロパンガスになり、

値段が高くなります。

 

何も考えずに家を作ったり、

古民家を購入して、リフォームすると、

 

家が大きく、寒い分、冷暖房費が高騰します!

光熱費は家計に大きく響きますので要注意です。

建物の性能をどこまであげればよいのかは重要な問題です。

下記のブログを読んで、建てた(買った)あとに

「失敗した!」とならないように計画してください。

 

⇒断熱性能と費用対効果ブログ

 

また、断熱性能は家族の健康にも大きく影響します。

 

建物の寒さは体温が低下し、

免疫力まで下がり、風邪などが引きやすくなるので、

建物の性能は重要です。

下記のブログをご参考に、

家族が健康で暮らせるような家を作って下さい。

 

⇒建物の性能と免疫力の解説ブログはこちら

 

田舎暮しのリスク 居住推奨エリア外に注意

上記は大分市の都市計画のある地図です。

都市計画では、「市街化区域」というエリアを指定し、

そこに街を作り、住んでも良いと指定します。

 

なぜ、こんな指定があるのかの理由は、

むやみやたらに街ができると、

 

上下水道や電気、道路などのインフラや

ゴミ収集などのサービスが増えてしまい、

財政を圧迫するからです。

 

もう一度、上記の地図を見ると、

市街化区域のエリアの中に、

斜線が引いているエリアがあります。

 

これが居住推奨エリアです。

 

よく見ると

市街化区域なのに、居住推奨エリアになっていない

場所があります。

 

つまり、大分市という地方都市にも関わらす、

人口減少による、

 

街を小さくして、経費を抑えよう

としていることがわかります。

 

大分市のような地方都市でも

そういった動きがあるので、

 

田舎暮しは電気や上下水道が、

永遠にあるわけではないという

 

リスクがあることは忘れないでください。

 

え!!って思いますよね。

下水は浄化槽があるし、

水道は井戸がある。

 

電気が来なくなるってどうすればよいのか??

 

ご安心ください。

解決法はあります。

 

田舎暮しのリスクヘッジ オフグリッドという選択

ゼロエネルギーハウスは聞かれたことがある方も多いかもしれませんが、

オフグリッドは聞き馴染みがないかもしれませんね。

 

オフグリッドは電力会社の電力網とつながらず、

自家発電で家庭の電力をまかなうことです。

 

一昔前では、なかなかハードルが高かったのですが、

最近ではアメリカのテスラ社の蓄電池が販売がスタートし、

昼間に発電した電気を夜使うことも可能になってきました。

 

近くに所有している山があれば、

暖房は薪で可能ですが、

電気を薪で発電するのはかなり設備費がかかるので、

太陽光発電と蓄電池は田舎暮しのオススメ設備です。

 

これらも、

建物を高性能化することで消費エネルギーが小さくなれば

小さな太陽光発電パネルと蓄電池でオフグリットは可能です。

 

高性能化住宅のポイントは断熱材と窓なので、

壊れる設備ではなく、

壊れない断熱材と窓に先行的に投資しましょう。

 

田舎暮し パーマカルチャーという選択

 

太陽光発電に蓄電池??

 

私がやりたい田舎暮しではない!

 

という声が聞こえてきそうですね。笑

 

今までの解説は都会暮らしの延長で、

田舎暮らしをされてい向けのお話でした。

 

田舎暮らしで、私が真っ先に思い出す顔は

ソイルデザインの四井さんです。

 

四井さんは「パーマカルチャー」という

オーストラリアから生まれた

自然に素直に、

昔の暮らしと今の技術を融合させる考え方です。

 

四井さんのお話で象徴的だったのは

「下水処理場が自然を破壊している」

の言葉です。

 

人間は生き物や植物のエネルギーを取り、

それを自然に返さないといけないという考えです。

 

つまり、下水処理場ではなく、

自然の中で浄化させていくという考えで暮らされています。

 

もし、ご興味のある方は

ソイルデザインのホームページを見てみてください。

 

 

田舎暮らし まとめ

最後に田舎暮らしのメリット・デメリットのまとめです。

・メリット 土地建物がただでくれる自治体もある

・メリット 場所によるがインターネットの通信速度が早いかも!

・デメリット 寒い場所が多いので光熱費が高くなる!

⇒高性能化住宅でリスクヘッジを!

・デメリット 居住推奨エリア外なので、将来的にインフラが更新されないかも

⇒オフグリットで、リスクヘッジを

・オススメ パーマカルチャーという選択をぜひ挑戦してください!

 

ということで、メリットデメリットを解説しました。

 

最後にお知らせです。

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